堀 真也
「知る」を積み重ね、人を活かす
私は仕事をするとき、ものごとを合理的に考えます。なぜそうなるのかを整理すると、次にどう動けばよいかが見えてくるから。それが自分のやり方なのです。
ながたに生花では、生花部でリーダーを務めています。
「葬儀社の生花部」と聞くと、お葬式のお花を作る仕事を思い浮かべる方が多いと思います。
もちろんそれも大切な仕事ですが、実際にはそれだけではありません。
生花の制作に加えて、仕入れの単価計算や売価設定、利益率の確認、固定費の見直しといった数字の管理もあります。さらに教育の仕組みづくりやマニュアル整備など、部署として必要なことはひと通り行っています。
花の価格は基本的に時価です。同じ花でも、1本100円で買える時期もあれば、500円になる時期もあります。母の日や卒業・入学シーズンのように、日本全体で花の需要が高まるタイミングがあるからです。
需要と供給のバランスを見れば、価格の動きはある程度予測できます。そこに供給量がどう重なるかを見ながら、仕入れの判断をしているのです。
さらに、社会情勢や気候も影響します。たとえば紛争が起きれば輸送ルートが変わり、燃料費が上がります。物流コストが上がれば、花の価格にも影響が出ます。花の仕入れは、こうしたさまざまな要素を見ながら判断していく仕事なのです。
もっとも、こういったことは最初からわかっていたわけではありません。仕入れに関わるなかで価格の変動が気になり、自分で調べていくうちに、少しずつ理解できるようになりました。
また、何気ない雑談のなかで「なるほど、そういう見方もあるのか」と、新しい視点や知識を教えてもらうことも少なくありません。そうして得た情報を整理していくと、ものごとの仕組みが少しずつ見えてきます。理解ができると、次の判断もしやすくなる。そんな感覚があります。
だから新しいスタッフの教育においても、まずは相手を知ることを大事にしています。
どんなふうに考える人なのか、何が得意で、何が苦手なのか。どんな特徴があるのかを理解しないままでは、伝える内容も伝え方も、うまくフィットしなくなるからです。
もう一つ意識しているのは、できるだけ平等に接することです。
人によって対応を変えると不満が生まれてしまいます。不満が生まれると、仕事の効率も落ちてしまう。だからこそ、同じ基準で接することが大事だと思っています。
情報を整理して考えていくと、どうしてそうなるのかが少しずつ見える。
だからこれからも、目の前の仕事を一つずつ整理しながら、考えて進めていきたいと思っています。それが結果的に、自分の成長に、そしてよい仕事につながると思うからです。

