富岡 大稀
初心を忘れずに、温かな交流を
どのようなときもどんと構えて、落ち着いて的確な答えを出す。決して慌てず、相手に寄り添い、心の奥底で考えていることを掬い上げる。私が目指したいのは、そんな人物です。
私は、2つの高校に通いました。1校目は雰囲気が合わず、2年耐えた末に中途退学。3年時から別の高校へと編入しました。そのとき、ある先生と出会ったのです。その方は、おおらかで、いつも親身になって話を聞いてくれました。私が悩んでいると、じっくりと話を聞いてくれ、同じペースで寄り添ってくれたのです。いつしか、その先生のようになりたいと願うようになりました。
ながたに生花で働くことにしたのは、高校にスタッフの求人が来ていたのがきっかけです。人生の門出に寄り添う、ここでしかできない仕事に魅力を感じました。人の役に立つ良い仕事ができそうだと思ったのです。
いざ働き始めると覚えることが多く、高校を卒業したての私には、適切な敬語や葬儀用語などを使うことすら緊張しました。お客様に丁寧に接したいと思っても、なかなか上手に表現することができないのです。もどかしさを感じましたが、目指す姿に近づくためには、毎日の努力を積み重ねるしかありません。
毎日学ぶことが多く、決して楽ではないからこそ、ながたに生花での仕事は一つひとつにやりがいがあり、取り組む価値を感じています。
私たち葬儀社にとって葬儀は、日常のなかにある「仕事」の一つとも言えます。でもお客様にとっては、一生を締めくくる大切な儀式。きっと、忘れられない経験となるはずです。
この差をどのように埋めていくのか。私は「初心」を大切にし続けることだと思います。
技術が身についた後であっても、仕事を始めたときのひたむきな想いを忘れず、一人ひとりのお客様に親身に寄り添い続けていきたいです。
葬儀の仕事を行ううえで、人に優しくするのは何より大切なこと。つらい気持ちを抱えている方の心が少しでも癒やされるように、できる限りのことはしていきたいと考えています。
そのためには、毎日を漫然と過ごすわけにはいきません。小さなことであっても毎日さまざまな挑戦をすることによって、自分を成長させ、お客様の心に寄り添う提案を実行していきたいと考えています。
ときには、葬儀の場での提案として型破りであっても、勇気を持ってお伝えし、お客様の心に残るセレモニーを実現したい。技術と、言葉と、ゆとりを感じさせる心で、ご家族と故人様が過ごす最期の時間を、温かみのあるひとときにしたいのです。
まだまだ学ぶことや、磨きたい技術はありますが、初心を忘れず、一歩一歩前進していきます。

